機械式
機械式時計とはゼンマイを巻き上げ、それがほどけようとする力を動力源にして時刻を刻む時計です。ほとんどの時計がリューズを回すことでゼンマイを巻き上げることができます。
大きなのっぽの古時計。と言ったらみなさんだいたい想像するものは一緒だと思いますが、実は構造的にかなり似ています。
大きなのっぽの古時計は振り子がありますが、機械式の腕時計は振り子の代わりにテンプというものがあり、それが振り子の役割をしています。
それでは主な機械式の時計の特徴をご紹介したいと思います。
電池は入っていない
機械式の時計は電池が入っていません。なので定期的な電池の交換が必要ありません。
以前は電池でゼンマイを巻き上げる時計もあったそうなのですが、現在はおそらく生産されていないと思います。
ゼンマイ
手巻き
ゼンマイを手で巻くタイプの時計です。
次にご紹介する自動巻きの機能が付いていない場合は、ゼンマイを最大まで巻けるとそれ以上は巻けないようになっています。(巻き止まりといいます。) 無理に巻き上げようとするとゼンマイが切れてしまうのでご注意ください。
自動巻き
先ほどご紹介した手巻きの時計にプラスして自動巻きという腕に着けている時に腕の動きを利用してゼンマイを巻いてくれるものもあります。
この時計は勝手に巻き上がるので完全に巻き上げた後はゼンマイを切らないように空転する仕組みになっています。なので手で巻き上げるとき巻き止まりがありません。最大まで巻き上がったのか分かりにくいですが20回~30回ぐらい巻いておけば十分だと思います。
ただ、自動で巻かれるといっても手で巻き上げるのに比べると効率が非常に悪いです。自動巻きの時計でも定期的に手で巻き上げる事をオススメします。
パワーリザーブ
ゼンマイを最大まで巻き上げた場合、どのぐらいの持続時間があるか気になりませんか?
パワーリザーブとはその持続時間がのことです。
大体40時間のものが多いような気がしますが最近は80時間近く動くものも多くなってきています。
長いものだと31日間も持続時間があるそうです。ただし約1千500万円もするそうです。 いったいどんな人が買うんでしょうね…。
精度
精度に関しては正直なところ悪いです。クオーツ(電池)時計は日差±0.5秒が目安になりますが、機械式は日差±10.0秒なんていうこともざらにあります。
さらに言えば、ゼンマイが巻き上げ不足で力が落ちてくると精度が悪くなります。
さらにもっと言えば腕時計は壁掛け時計と違って常に同じ方向を向いているわけではないので方向によっても精度が変わってきます。これを姿勢差と言います。
ちなみに精度を追求した機械式時計も存在はしますが、比較的高価になっていく傾向があります。
金額
単純に言えば機械が複雑な分、時計は高価になる場合が多いです。
高いし、ゼンマイ巻かないと行けないし、精度も悪いし、一体何が良いんだ? と思いませんでしたか?
現代ではクオーツ時計の方が生産数も使用している方も多いと思います。しかしながら、未だに機械式時計はとても人気があります。
実用性というよりアクセサリー要素の方が強いのかもしれませんが、一種のステータスになっている部分も大きいのかもしれません。
まとめ
ゼンマイを巻くことで動いている。
ゼンマイを巻ききって動く時間は40時間~80時間のものが多い。
精度はクオーツ時計に比べると悪い。
高価なものが多い。