ベルトの外し方、取り付け
腕時計はどうしても腕に付けますから汗を吸ったり服に擦れたりします。そのため革ベルトの交換時期はいずれやってきます。 また、季節や洋服に合わせてベルトを替えるのもオシャレで良いと思います。
しかし、「交換したいけどどうすればいいのかわからない」って方も多いのではないでしょうか? 今回はベルトの取り外しと取り付け、それと「バネ棒」というベルト取り付けに必要なパーツのご紹介をしていきたいと思います。
※ベルト交換をするにあたってベルトを先に用意するのも良いのですが、まず、今付いているベルトが外れるか試してみましょう。 ベルトを用意してもベルトが外せないなんてことになったらベルトが無駄になってしまいますし、外した方がベルトサイズを測りやすく一石二鳥です。
ベルトの選び方については ベルトの選び方 をご覧ください。
バネ棒とは
まずは、バネ棒とは何か?というところからご紹介していきたいと思います。
ベルトを取り付けるにあたって大多数を占めるのは「バネ棒」を使った構造のものです。 外すにはバネ棒外しを使います。
(※その他にもC管やネジを使った構造の物もあります。 各ページを参考にしてみてください。サイズ調整のやり方のページですが、構造は大体同じです。)
では、バネ棒の構造を見てみましょう。
真ん中の管の中にバネが入っているので両端を押すことができ、伸縮性があります。上の写真は両端に引っかけ部分がありますが、引っかけ部分が無いタイプも存在します。
バネ棒の外し方
ばね棒の構造をご理解いただけましたら時計ケースをご覧ください。 バネ棒の外し方には実は2種類あります。それは時計本体ケース横に穴が有るか無いかで判断します。
穴が有る
下の写真のようにケース外側に穴があるタイプは、その穴からバネ棒を押します。
専用のベルト外しやピン抜きを使ってバネ棒を押しながらベルトを外します。
穴が無い
穴が無いタイプは下の写真のようにベルトとケースの隙間から工具を入れバネ棒を縮めながらベルトを外します。
ベルトがあるとピンが見えにくいためベルトを無い状態にしたのが下の写真です。
溝の部分に工具を引っかけてバネ棒を縮めながらベルトをずらします。
ベルトを外すことが出来たらバネ棒はベルトから抜いて取っておきましょう。
バネ棒の付け方
それでは、次は取り付け方です。
ベルトを外せた方はなんとく取り付け方もわかるかと思いますが、取り付け時の注意点は「バネ棒の先端がケースの取り付け穴にしっかりと入り込んでいるか」ということです。
上の写真の矢印の部分がバネ棒の取り付け部分となります。
上の写真のように片側を先に入れ、バネ棒の先を押しながら伸縮を利用してベルト(バネ棒)を取り付け穴に入れます。
取り付け後はベルトがしっかり取り付いているか軽く引っ張って確認を行ってください。
最後に
以上で、ベルトの交換は完了です。 無事に作業は出来ましたでしょうか?
ベルトを交換すると気分も新しくなって、なんだか新しい時計を着けている感覚になりますよね。
腕に馴染むまで少し時間がかかるかと思いますが、汗や水にはご注意いただき、お使いください。
また、季節や洋服に合わせてベルトを替えられるので、外したベルトは捨てないで保管しておくと良いかもしれません。