シチズンの裏蓋の「開け口」を簡単に知る方法
腕時計の電池交換には裏蓋を外すという行為が必要となります。
裏蓋には開け口が有り、どこからでも開けられるわけではありません。
一見、裏蓋の開け口は分かりにくく、汚れが詰まるとさらに分かりにくくなります。
しかし、CITIZENの時計の大半は裏蓋をどこから開けるかを裏蓋の刻印から簡単に知ることができるのです。
今回は、その方法をご紹介していきたいと思います。
ご紹介の前に
今回ご紹介するのは「こじ開けタイプ」の時計の裏蓋の開け口の判別法です。
ご自身の時計がどのタイプかわからない場合は 裏蓋の開け方 のページを参考に判断してみてください。
また、各構造の裏蓋の開け方についてもご紹介しておりますので参考にしてみてください。
開け口を知る方法
まずは写真をご覧ください。
シチズンの時計は修理の際に構造を把握するための隠語のようなものが刻印されています。
その中で、今回注目する点は赤い丸の部分です。(時計によって場所は違います。)
文字が小さいので拡大して見てみましょう。
[GN-4-S⇒12G ]と言う表記が有るのが分かります。
この中で今回注目するのは矢印の後の数字です。
⇒12と表記されているのが見て取れます。
これは「12時側に開け口が有る」という意味です。
⇒2なら2時側
⇒4なら4時側という具合です。
1つ注意しなくてはいけないのは○時側というのは文字盤側から見た方向という事です。
今回の時計を裏蓋側から見ると下の画像のようになります。
裏蓋側から見た状態で右が3時側、左が9時側というわけではないのでご注意ください。
開け口はどのようなものか?
では、本当に裏蓋の開け口が有るのか見てみましょう。
※12時側の開け口はベルトで非常に見えにくいためベルトは外しました。
よく見ると隙間が有るのが分かります。
ここから専用の工具を使って裏蓋を開けます。
最後に
シチズンの時計の裏蓋の開け口の判別方法はお分かりいただけたでしょうか?
今回は開け口の探し方のご紹介でしたが、裏蓋や電池の外し方などは 電池交換のやり方 のページでご紹介しておりますので合わせてご覧ください。
※今回、開け口をご紹介するためにソーラー電波の時計を使っていますが、これらの時計は裏蓋に「DO NOT OPEN! SERVICE CENTER REPAIR ONLY」(開けるな! 修理はサービスセンターのみ)と記載されています。
ソーラー電波の時計の裏蓋を開ける必要がある場合は専門のサービスセンターにご相談ください。※