【使わない時計】電池は抜いておいたほうがいいの?
お客さんからよく「使わない時計の電池は抜いておいたほうがいいの?」と聞かれることがあります。
掛け時計や目覚まし時計なんかは自分で電池を入れたり抜いたりしやすいですが、腕時計って簡単にはできませんよね。
今回は、止まった時計の電池を入れっぱなしにするとどうなるのか?
また、電池を抜いておくメリット、デメリットをご紹介していきたいと思います。
電池を抜かないとどうなるのか
電池を入れっぱなしにして放置するとどうなるのか?
まずは下の画像をご覧ください。
時計が止まったまま放置してしまうと電池が「液漏れ」を起こしてしまいます。
もちろん電池は交換できるのですが、この液漏れが原因で機械に悪影響が出る場合があります。
また、端子が腐食してしまうなんてこともあります。
時計に限らずですが、電池の液漏れは非常に避けたい現象の一つです。
使わないなら電池を抜いておいたほうがいいけど…
時計を使わないなら電池は抜いておいたほうがいいでしょう。
そうすれば液漏れによる時計の故障を防ぐことができます。
ただし、電池を抜いていたからと言って機械の状態を保てるわけではありません。
腕時計は少量の潤滑油がさしてあり、劣化や渇きによって不調の原因となることがあります。
つまり、電池を抜いてあっても次に電池を入れたときに動くかどうかはわかりません。
しかし、液漏れによる不調は回避できますから、長期に渡って使わないのであれば電池は抜いておいたほうが良いでしょう。
電池を抜く時の注意
先ほども言ったように電池を抜いておくことによって液漏れを防ぐことができます。
しかし、電池を抜くのは誰でもできるようなことではありませんし、専用の工具も必要になります。
このサイトでは腕時計の電池交換のやり方をご紹介していますが、自分でやらないとなるとお店に相談しなくてはいけません。(電池交換のやり方はこちら)
お店によっては、電池を抜く作業が有料になってしまうこともあるでしょう。
あと、ご注意いただきたいのが抜いた電池は保管しておくことをオススメします。
なぜかというと、次に電池を入れる時にどんな電池が入っていたのか分からなくなってしまうことを防ぐためです。
お店で依頼する場合も抜いた電池は持ち帰って保管することをオススメします。
最後に
時計の劣化を完全に防げるわけではありませんが、全く使わないのであれば電池は抜いておくことをオススメします。
また、抜いた電池は保管しておいて次に電池を入れる場合はそれを元に電池を買うようにしましょう。
お店に依頼する場合も同じです。
ある程度、熟練の技術者ならどの機械にどの電池が入っているのか分かると思いますが、全ての機械の電池を把握しているわけではありません。
以前に入っていた電池を持っていけば間違ったサイズの電池を無理やり入れられる心配もありません。
まずは、何本か時計をお持ちの方は最近使ってない時計が止まってないかを確認してみてくだい。