クオーツ時計も時刻は狂います。
腕時計で最も重要な事は時刻がズレないという事です。
どんなに高級時計でも1日に何分もズレてしまったら時計としての価値があるのかすら疑問です。
クオーツ時計は正確に時を刻むと思っている方も多いのですが、実はクオーツ時計も狂います。
確かに機械式時計よりも精度が良いものが多いのですが、数ヶ月に一度の時刻調整が必要になる場合があります。
今回はクオーツ時計がどのぐらいの精度で動いていて、どのくらい狂うのかをご紹介していきたいと思います。
実は説明書に書いてある
実は取扱説明書を見ると「月差±〇〇秒以内」と記載されています。
最後の方に小さく記載されていることが多いので見たことのある方は少ないかもしれませんが、取扱説明書が有れば確認してみてください。
この月差という言葉は聞きなれない言葉ですが、要は、1カ月における精度を表しています。
例えば、月差±15秒以内だとしたら、「1か月間動作させた場合、誤差は15秒遅から15秒進みの範囲内」で収まるという意味です。
時計によっては日差で表されることもあり、これは1日における誤差を表しています。
説明書表記の精度
ご自身の腕時計の説明書に精度は記載されていましたか?
記載されていても一般的な時計と比べて、良いのか悪いのか分かりませんよね?
一般的な時計では、「月差±15以内」や「月差±20秒以内」と記載されているものが多いです。
実際の精度
私が所持している時計は、月差±15~±20秒以内の物がほとんどです。
ただし、実際に使ってみると、1カ月で15秒もズレる時計はありません。
メーカーもその辺は少し余裕をもって記載しているのかもしれません。
表記の数字より精度が悪い
もしかしたら1か月に1分も2分もズレてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
そういった場合、故障の可能性もありますが、意外に多いのが磁気の影響を受けて精度が悪くなってしまっているという可能性が有ります。
まずは家電製品や磁石を使った製品から遠ざけてご使用いただき、それでも誤差が大きい場合は修理をオススメします。
磁気については あなたの時計は大丈夫? あまり知られていない時計が狂う原因 でご紹介していますので合わせてご覧ください。
最後に
実際には進んだり遅れたりするので、一概には言えないのですが、
例えば、1カ月に15秒ずつズレてしまうと、
3カ月で45秒
6カ月で90秒(1分30秒)
1年で180秒 (3分)
の誤差が出てしまいます。
ですので、数ヶ月に1度は時刻の調整をすることをオススメします。