【電池交換の相場】同じ店でも時計によって値段が違うのはなぜ?
ご自分で腕時計の電池交換はしていますか?
もしかしたらこのサイトをご覧いただいている方はご自身でやってみようと考えている方もいるかもしれません。
(※電池交換のやり方のページはこちら)
ですが、自分でやるにはちょっと不安で時計店に依頼をしている方がほとんどだと思います。
腕時計をいくつか持っている方は次のような疑問が生まれたことはありませんか?
電池交換を依頼したら同じお店なのに、
この時計は1000円、こっちの時計は2000円。
なんで価格が違うの?
ほとんどのお店では電池交換料金は一律ではなく、時計によって差が有ります。
実際、私も「なんで価格が違うの?」と何度も聞かれました。
今回は腕時計の電池交換はなぜ時計によって値段が違うのかを考えていきたいと思います。
値段設定はどのように分けられている?
時計に付随している特殊な機能が無い場合(強化防水等ではない場合)、価格の差は何を基準に分かれているのでしょう?
私の知っている限りだと多くの時計店ではムーブメント(内部の機械)が日本製か、海外製かで変わります。
海外製の方が高い
海外製と言ってもピンキリですが、日本製より高くなるのはスイス製やドイツ製です。
中国製も海外製と言えますが、大抵のお店では日本製と同じ価格で設定されていることが多いです。
値段が高い理由は?
なぜ海外製は高いのでしょうか?
正直に言います…。
作業にほとんど違いはありません!(笑)
多少、より細かい作業が必要になるムーブメントもありますが、そこまで大きな違いではありません。
作業にかかる原価も海外製だから高くなるわけでもありません。
「なんで高いの?」「電池が違うの?」って聞かれます
お客さんの中には「なんで値段違うの?」って疑問を持つ方がいらっしゃいます。
私は、「中の機械の構造が違うからです。」と答えていますが、
海外製と日本製では電池が違うと思っている方もいるようです。
確かに初めに入っている電池はメーカーによってスイス製の物もあれば日本製の物もあります。
しかし、規格が同じであればどのメーカーの物を使っても問題ありません。
例えば、皆さんも
「ソニーの家電」には「ソニーの電池」
「パナソニックの家電」には「パナソニックの電池」
というようなところまではこだわっていないのではないでしょうか?
海外製の時計だからと言って特別な電池が必要なわけでもないんです。
最後に
腕時計の電池交換の値段が違う理由がお分かりいただけたでしょうか?
いや、明確な理由がご紹介できなくて申し訳ありません。
先ほども言ったように、電池交換における原価に関しては海外製だから高くなるという事は無く、
強いて言えば、「工賃(技術力)分が上乗せされている」ってことなんでしょうが、
作業をしている側からすればそんなに違いはありません。(笑)
ただ、やはり高価なものは修理代も高価になるというのは他の業界も同じなのかもしれません。