メッシュベルト

2015年7月22日

 

この項目ではメッシュベルトのサイズ調整のやり方をご紹介していきたいと思います。

メッシュベルトは他のベルトに比べ構造さえ知ってしまえば一番サイズ調整が簡単なベルトだと思います。

に関しては各ページをご覧ください。

ご紹介の前に

メッシュベルトとは、細い金属を編み込んだベルトです。

大きく分けると、ベルト自体を切って調整を行うものと、スライドパーツを移動させて調整を行うものの2つがあります。

今回ご紹介するのはスライドパーツを移動させてサイズ調整を行うものです。

IMG_1958

サイズ調整は6時側のベルトに付いているスライドパーツを利用して行います。

IMG_1959

上の画像をご覧ください。 赤い丸で囲ってある部分がスライドパーツです。

(※時計本体を外す必要はありませんが、今回は取り外してあります。)

 

ロックを外す

それではスライドパーツのロックを外しましょう。

工具は精密ドライバーなど固くて細いものを使います。

IIMG_1960

上の画像のように四角い穴にドライバーを入れ、てこの原理で持ち上げます。

隙間に差し込んだら時計本体側にドライバーを倒すようにしてロック部分を持ち上げます。

倒す方向や、ロック解除の場所を間違えると破損してしまう可能性があります。ご注意ください。

僕らは慣れているので間違えませんが、うちに来るお客さんで自分でやって壊してしまった方が何人かいます…。

 

解除出来た様子が下の画像です。

IIMG_1961

ロック部分が持ち上がったのがわかるかと思います。

これで留め具部分が自由にスライドできるようになりました。

 

サイズ調整

ロックが解除出来たら好みの位置までスライドパーツを移動させます。

IMG_1963

サイズが決まったらベルトの裏をご覧ください。

最後しっかりロックを掛けるために赤い矢印の部分の溝とベルト側に付いている溝の位置を合わせます。

※溝の位置が合うと少し引っ掛かるような感じがあります。

 

ロックをかける

溝を合わせる事が出来たら、またベルトを表に戻し、ロックを解除した時に持ち上がった部分を指で押して、再度ロックを掛けます。

IMG_1965I

しっかり下まで押し込めれば完成です。

ただし、裏返した時に少し溝がズレてしまうこともあるので、しっかりと溝にハマっているかを確認しながら押し込んでください。

最後に

無事にサイズの調整が出来ましたでしょうか?

今回ご紹介させて頂いたメッシュベルトですが、スライドパーツを動かして調整している為、ベルト自体は短くなっていません。 余った部分が邪魔だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、カットはしないでください。 この構造の物はカットしたところからほつれて腕に刺さります。

ちなみに、今回ご紹介していないカットして調整するタイプはベルトを後から大きくすることが出来ません。 大きくしたい場合はベルト自体を新しいものに交換する必要があります。

そのようなリスクを考えると、スライド式の方が安心かな。と個人的には思います。